スピード社(SPEEDO) の高速水着「レーザー・レーサー(LZR RACER)」が使えないワケ

北島康介が着用するスピード社(SPEEDO) の「レーザー・レーサー(LR)」は、2008年2月に発表した高速水着です。スピード社の「レーザー・レーサー(LR)」着用した選手が世界記録を30回以上も更新して、世界中を驚かしています。日本でも6月の競泳・ジャパンオープンで、このスピード社(SPEEDO) の「レーザー・レーサー(LR)」着用により、15個の日本新記録、1個の世界新記録が生まれました。スピード社(SPEEDO) の「レーザー・レーサー(LR)」で、自己記録を4秒以上も縮めた選手もでました。北島康介が着用するスピード社(SPEEDO)のレーザー・レーサー(LZR RACER)は、アメリカ航空宇宙局や大学、専門家の協力で開発され、縫い目がないので抵抗が軽減され、撥水性にも優れる水着です。しかしスピード社(SPEEDO) と契約していない国から、浮力との関係を問題視する声が相次いだため、国際水泳連盟が調査を表明しました。国際水泳連盟が調査したスピード社(SPEEDO) の「レーザー・レーサー(LR)」の結果は、優位性の科学的根拠は無く、規則にも違反していないとのことでした。日本水泳連盟は、スピード社(SPEEDO) とライセンス契約を結んでいるゴールドウィンと契約していないため、公認契約した3社に今後も改良を求めるとして、改良型の水着を製作させました。北京五輪が近づいてくる中、このスピード社(SPEEDO) の「レーザー・レーサー(LR)」水着問題は、新聞やテレビなどのメディアで取り上げられ社会問題になりました。

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スピード社(SPEEDO) 「レーザー・レーサー(LR)」水着を解禁

スピード社(SPEEDO) の競泳用水着を北島康介などトップスイマーが使っています。スピード社(SPEEDO) の高速水着「レーザー・レーサー(LR)」は、日本水泳連盟とサプライヤー(物品提供)契約を結ぶものではありません。日本代表公認ウェアとして公認されていないスピード社(SPEEDO) とライセンス契約を結んでいるゴールドウィンは、公認メーカーになっていません。日本水泳連盟は、日本代表選手が五輪や世界選手権などの主要大会で着用できる水着を、サプライヤー(物品提供)契約を結ぶ国内メーカーとして、ミズノ、デサント(arena)、アシックスの3社製品に限定しています。そのため、日本選手はスピード社(SPEEDO) の水着を着用して北京五輪に出場することができません。日本水泳連盟は、2008年夏に開催される北京五輪の代表選手がスピード社(SPEEDO) の水着で出場した場合、「契約違反になる」との見方を一時示しました。
水着問題が決着しない中、東京辰巳国際水泳場で北京五輪壮行会をかねた競泳のジャパン・オープンが行われました。この大会最終日の6月8日、男子200メートル平泳ぎでスピード社(SPEEDO) の水着を着た北島康介(日本コカ・コーラ)が2分7秒51の世界記録を樹立しました。北京五輪で連覇のライバルであるブレンダン・ハンセン(米国)の従来の世界記録を0秒99更新したのです。北島康介がジュニアのころから泳いでいたこのプールで世界記録を達成できたことと、北島康介自身の世界記録樹立が、2003年世界選手権以来5年ぶりだったこともあり、かなり興奮したようです。この大会では3日間で、北島康介の世界新を含め17個の日本新が誕生しましたが、うち16個はレーザー・レーサー(LR)を着用した選手がマークしています。
この結果を受け、6月10日の日本水泳連盟・常務理事会が開かれ、北島康介などの北京五輪代表選手が、北京五輪限定で水着を自由に選択できるよう決定しました。世界中で多くのスピード社(SPEEDO) の「レーザー・レーサー(LR)」着用選手がベストタイムを短縮するなど、過去の常識を覆す性能の高さを示したからです。そのため3社以外の水着を着用しても国内メーカーへの違約金は発生しません。

スピード社(SPEEDO)のライセンス契約相手

スピード社(SPEEDO) は、本拠をイギリスに置く、世界的なスポーツ衣料メーカーです。このスピード社(SPEEDO) は、元々はオーストラリア・シドニー近郊のボンダイビーチで創業しています。しかしイギリスのペントラント社に買収され、スピードインターナショナル(SPEEDO INTERNATIONAL LTD.) となりました。スピード社(SPEEDO) は、特に競泳水着では有名です。“水の怪物”アメリカのマイケル・フェルプスと契約していますが、彼は200m自由形、200mバタフライ、200m・400m個人メドレーで2008年6月現在の世界記録保持者です。“水の超人”といわれたイアン・ソープ(オーストラリア)を抜き、世界の頂点に立っています。2008年の北京五輪において、マイケル・フェルプスは競泳史上初となる8冠がとれるかどうか興味がわきますね。スピード社(SPEEDO) は、マイケル・フェルプス以外にも競泳水着で多くの水泳選手と契約を結んでいます。
北島康介が着ている競泳水着のスピード社(SPEEDO) は、日本では長年ミズノが製造・販売のライセンス契約を結んでいました。そしてアジアでの「SPEEDO」ブランド商品を取り扱ってきました。デサントが同じようにアジア・北太平洋地域のライセンス契約しているarena(アリーナ)ブランドとシェア争いをしてきました。近年は日本の高い技術力を買われ、アジアだけでなく全世界のSPEEDOグループの先端技術開発の役割を担い、サメの肌にヒントを得た「ファストスキン」シリーズを開発し、グループ各社に供給してています。「ファストスキン」シリーズは2007年シーズンで製造・販売が全世界で打ち切られましたが、これは国際水泳連盟の規則改正によりものです。これは、素材を含め水着表面に、高速化のための加工を施すことを禁止するということからです。arenaブランドでも表面にストライプを施したタイプの水着が同じように製造終了しています。 ミズノは2007年5月末でスピード社(SPEEDO) とライセンス契約を終了しています。2007年6月より「ミズノ(MIZUNO)」ブランドでスイムウェア及びスイム関連商品を製造、販売するようになりました。これは、2006年にミズノが創業100周年になったのを節目に「世界戦略は自社ブランドで強化」という方針を明確にしたことにあるようです。
一方スピード社(SPEEDO)は、日本の三井物産とライセンス契約しました。三井物産からゴールドウインが受託する形で競泳用水着や衣料品などの開発・販売を担当しています。このところゴールドウイン株が急伸して話題になっています。ゴールドウインは、本社を東京都渋谷区松濤に置き、ミズノ、アシックス、デサントに次ぐ4位の総合スポーツ用品メーカーで、筆頭株主が三井物産です。ミズノ&スピード社(SPEEDO)のとき、北島康介や寺川綾ら日本のトップスイマーと契約していましたが、これらの契約はミズノに引き継れています。しかし、ミズノが開発にかかわっている「ファストスキン」などの諸権利はブランドの関係で三井物産陣営に引き継がれ、ミズノは使えなくなりました。北京五輪でスピード社(SPEEDO)とライセンス契約するゴールドウインが作った「レーザー・レーサー(LR)」の水着着用代表選手の結果により、ブランドイメージがガラリと変わりますし、株価などの変動もあるでしょう。

北京五輪代表選手だけでなく、一般スイマーの関心も高く、予約も殺到しているということです。ただし、北京五輪本番前には、手に入れることはできません。>>SPEEDO レーザーレーサー



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